「コンサル入ってもPMOばかり」に不安を覚えたらすべき2つのこと

  • コンサルで戦略や企画の仕事がしたいのにPMOばかりになったら、つまらないのでは?
  • PMOばかりして、自分のキャリアに繋がるのだろうか?

コンサル転職を考える際、「最近はPMOばかりだからやめとけ」と聞くと不安になりますよね。

私自身、新卒で総合ファームの戦略部門に入りましたが、「必ずしも戦略案件ばかりではない」と聞いて不安を感じていました。

「PMOばかり」と聞いて感じているモヤモヤは、「つまらないのでは?」「キャリアにならないのでは?」という2つの不安が要因であることが大半です。

何となく「かっこ悪い」と思っていても、面白かったりキャリアになれば最終的にはかっこよく感じるモノです。面白さやキャリアになるのか、が重要なポイントであると考えています。

この記事のポイント

  • イメージのみだとPMOはつまらなく感じるが、コンサル志望であれば面白味を感じるポイントがある
  • PMOを極めても立派なキャリアになるし、経験するだけでも多くを学ぶことができるのがPMO

この記事では、新卒で外資系の戦略コンサルに入社し、その後はスタートアップ、日系大手メーカーとキャリアを重ねた筆者が、「PMOってつまらない?」「キャリアにならない?」という2大質問に対して経験を基に徹底解説します。

この記事を読むことで、PMOに対する印象論から脱却し、具体的にどうすべきか考えられるでしょう。

ぜひ最後までお読みください。

この記事はコンサル転職希望者のみならず、既にコンサルでPMOをやっている方にも役立つ内容を書いています。ぜひお読みください。

目次

「コンサルでPMOばかり」はつまらないのか?

1つ目の不安である「コンサルでPMOばかりはつまらないのか?」に対する答えは、「イメージだけだとつまらなく感じやすいが、やっていくとコンサル志望なら面白味を見つけやすい」です。

イメージだけだとPMOはつまらなく感じやすい

残念ながらイメージだけではPMOはつまらないと感じがちです。

つまらないと感じてしまうのは具体的には2つのイメージに因るものです。

  • そもそもPMOの仕事内容のイメージのしにくさ
  • 「コンサル=企画を考える」というイメージと実態の差

順番に解説します。

PMOの仕事内容は、言葉でイメージしづらい

「PMOばかりはつまらない」と言われがちな要因の1つは、PMOの仕事内容に起因するものです。

PMOの仕事内容は、言葉だけでは面白味がなかなかイメージしづらい側面があります。

一般社団法人日本PMO協会によると、PMOの主な役割は次のように挙げられています。

  • プロジェクトマネジメント方式の標準化
  • プロジェクトマネジメントに関する研修など人材開発
  • プロジェクトマネジメント業務の支援
  • プロジェクト間のリソースやコストの各種調整
  • 個別企業に適応したプロジェクト環境の整備
  • その他付随するプロジェクト関連管理業務
一般社団法人 日本PMO協会ホームページ PMOとは

正直、PMOを知らずにこのような説明だけ読んで「面白いじゃん!」と思える人は多くないのが実態でしょう。

新卒でコンサルに入社した当時の私は恥ずかしながら、面白そうとはあまり思えませんでした。

ポイントは、PMOを理解するにはプロジェクトマネジメント自体を理解しなければならない点です。

プロジェクトマネジメントそのものは非常に専門的な内容です。

プロジェクトマネジメントは奥が深く、一通り自分でやってみて初めて腹落ちする所も多々あります。

プロジェクトマネジメントすらイメージつかないのに、その支援となるPMOはよりイメージがつかないはずです。

これまでプロジェクトマネジメントやPMOの実務に触れてこなかった人、もしくは業務のほんの一部しか携わったことがない人にとって、言葉だけのPMOの仕事は「よくわからないし、つまらなそう」となるのも無理はないでしょう。

「コンサル=企画を考える」のイメージだと、つまらなく感じやすい

「PMOばかりはつまらない」と感じる要因の2つめは、コンサルの仕事に対するイメージと実態のギャップです。

コンサルは課題に対して解決策を考えて提案する人、というイメージをお持ちの方も多いと思います。

確かにコンサルの業務内容として正しいです。

しかし、昨今のコンサル業界は、企画立案だけではなくその実行支援部分にも大きく比重が置かれています。

この時、特に理解すべきは企画と実行での必要工数です。

企画は極論1人が素晴らしいプランを考えてしまえば完了しますが、実行はそうはいきません。

例えば大規模システムを開発しようと思えば、何百人・何千人と工数投下しなければなりません。

規模が大きければ大きいほど、全体をマネジメントする仕組みを整えるPMOのような仕事も不可欠になります。

当然人数も多く必要です。

しかし、「コンサル=企画を考える仕事」のイメージが先行すると、そのギャップによって「企画を考えられなくてつまらない」となってしまいます。

PMOはやってみると面白くなるポイントがある

イメージ先行で「つまらない」となりがちなPMO、実はコンサル志望であれば面白さが見いだせると考えています。

なぜなら、PMOは規模が大きく難易度が高い案件に携われ、マネジメントや経営的な視点での経験を積めるからです。

これまで多くのコンサルへの志望動機を聞きましたが、大抵は仕事の規模や難易度、経営視点を得られる点を挙げていました。

詳しく解説していきます。

PMOが携わる案件は規模が大きく、難易度も高い

多くのコンサル志望の方は、「自分は社会に大きなインパクトを与える仕事がしたい」「知的好奇心を満たすような難易度の高い仕事をしたい」と考えています。

PMO案件はその2つを満たす案件になることが多いです。

何故ならPMOをわざわざコンサルに依頼するような案件は、顧客企業内で複数部署に影響が及ぶようなシステム導入などの大規模かつ複雑で高難易度の案件が大半だからです。

プロジェクトマネジャー(PM)が1人で見切れるような案件であれば、わざわざ高いお金を払って外部にPMOを委託しません。

PM一人では手に負えないような大規模もしくは高難易度だからこそ、プロである外部PMOに仕事を依頼するのです。

新しい企画を考えることと難易度のベクトルは異なりますが、PMO案円が難易度が高いことには変わりありません。
むしろ昨今の生成AIによって、企画を考える上でのハードルが下がっていることを考えると、ヒューマンスキルが相対的に多く必要なPMO案件の方が、難しさが増しているかもしれません。

PMOでの経験は、経営視点に繋がる

コンサル志望の方にある志望動機のうち、「マネジメントや経営的な視点での経験を積める」というのもPMO案件の魅力です。

もちろん、直接的に経営の経験を積めるわけではありません。

本当に経営の経験を積むには、実際にその立場で意思決定をし続ける必要があります。

しかし、PMOはその職務の性質上、経営的なモノの見方を知ることが可能です。

例えば、前述のPMOの仕事内容の中にある「プロジェクト間のリソースやコストの各種調整」。
これはまさに経営の1つのテーマである「事業ポートフォリオをどのようにすべきか?」という問に対する実行部分です。
これは1つの事業の戦略を考えるだけでは見えてこない視点になります。

PMOの仕事を通じて、「意思決定者は物事をどのように決めるのか?」「どのようにその決定を組織に浸透させるのか?」という経営視点を横で見聞きすることができるのです。

「コンサルでPMOばかり」はキャリアにならないのか?

2つ目の不安である「コンサルでPMOばかりはキャリアにならないのか?」に対する答えは、「積み上げれば立派なキャリアになるし、PMO以外に興味がある人にも経験がプラスになる」です。

順番に解説します。

PMOで積み上げて行けば立派なキャリアに

PMOは外注されやすく専門性が高い

PMOが入るような大型プロジェクトは、事業会社で頻繁には発生しません。

時々しか必要に迫られないため内製化するインセンティブが事業会社に働きづらく、故に外注されやすい職種になります。

一方、コンサルの立場でこの事象を捉えると、コンサルにいることで専門職としての経験が積み上がるという良さがあります。

コンサルに行ったものの、結局何屋さんなのか?分からず迷ってしまう人もいる中で、「自分はPMOができます」と言えるのは非常に強いです。

私自身、戦略コンサルにいる当時は「戦略ができます」とはなかなか言いづらく、何屋なのか迷っていました。

PMOでのキャリアを積み上げていくと経営レベルの意思決定の支援をするPMOのポジションもありますし、PMOだけでなく実際のプロジェクトマネジャー(PM)へと転身する人もいます。

生成AI時代においても、AI前提の業務改革プロジェクトなど、必ずプロジェクトは発生するので、積み上げた高いスキルを持つPM/PMOはニーズがある職業です。

PMOは実は規模が大きい

PMOの市場規模は大きく、専門職として十分食べて行けるのも魅力的です。

株式会社マネジメントソリューションズによると、2030年ごろには国内のPMO潜在市場規模は1.4兆円あるとのこと。

株式会社マネジメントソリューションズ HPより引用

マネジメントソリューションズという会社は創業2005年、PMO一筋で2024年12月決算では売上232億円・営業利益28億円の大きな企業です。

PMOという仕事の規模の大きさを感じられると思います。

PMO以外に関心がある場合も、PMO経験はキャリアにプラス

「PMOには興味ないんだよね」「自分はITコンサルをやりたい」「戦略系の仕事がしたい」という方もいるでしょう。

そのような方にとって、PMO案件にアサインされてしまうとショックを受けることも。

「こんなはずじゃなかった」と転職を後悔するかもしれません。

しかし、PMOに関心が低くても、キャリアの途中でPMOを経験することがプラスになると考えています。

合意形成の仕方を学べる

第1に、「PMO業務を通じて合意形成の仕方を学ぶことができる」という点です。

通常、「IT企画をやりたい」「戦略立案をやりたい」という人はプランを考えることに重きを置きます。「顧客が驚くような優れたプランを考えるのだ!」と、意気込むものです。

当時の私も、いかに良いプランをを考えられるか?がコンサルの価値だと思っていました。

もちろん、素晴らしいプランを考えつくことは重要です。鮮やかな方法を提示できたらカッコいいのもわかります。

しかし、プランは一人で考えて発表すれば終わりではありません。必ずクライアントとの合意形成が必要です。

その時、どうやって合意形成するのか?適切な方法論が必要になります。

  • 判断する観点は何か?
  • ステークホルダーは誰なのか?
  • 途中で前提が変わった時はどういうプロセスで修正するのか?

もちろんITコンサルや戦略コンサルでも合意形成の仕方を学ぶことはできますが、大きなプロジェクトにも対応できる、体系だった方法論を学べるのはPMOと言えます。

ずっとPMOをやらないにしても、きちんと基本的な所作を身につけることは、自分のプランに納得してもらうためにも役に立つのです。

やってみたらPMO適性があることも

第2には、「やってみたら意外と自分に向いている可能性がある」という点です。

ITコンサルをやりたい・戦略立案をやりたいと思っていたとしても、やってみたら意外と面白いこともあります。

お客さんに喜んでもらえた、という体験をしてのめりこむ場合もあります。

「PMOは議事録ばかり書かされる」「日程調整しかしてない」というイメージがあるかもしれませんが、それは初歩の初歩です。

そもそもそんな簡単な仕事にクライアントがお金を払うことはあり得ないです。

議事録しか任されないのは、全体の中でその部分しか任せられない、力不足のスタッフのたわごとですので無視してかまいません。

ちなみに戦略コンサルに入っても議事録を沢山書かされますし、日程調整は基本一番下のスタッフの仕事です。

石の上にも三年ではないですが、一定期間頑張ってみて、向き不向きを考えてみれば良いのです。

「コンサルでPMOばかり」への状況別の対処法

これまで「コンサルでPMOってつまらない?」「PMOはキャリアにならない?」という2大不安について解説してきました。

その上で、この章では置かれている状況に応じてどうすべきか?の解説をします。

  • コンサルへの転職を検討中なのか、それとも既にコンサルに在籍しているのか?
  • やりたいことが明確にあるのか、それとも不明確なのか?

上記の観点で2×2=4タイプに応じて解説します。

①コンサル転職検討中×やりたいこと明確

転職活動中で、「コンサルでこれがやりたい!」ならば、まずはやりたいことができるファームと部署を選びましょう。

ポイントはコンサルファームの名前ではなく、求人票レベルで中身をきちんと見ることです。

例えば「経営の意思決定に携わる仕事ができます」と書いてあった場合、PMO案件も十分対象になります。もしかしたらPMO案件ばかりの部署の可能性もあります。

もちろんPMOをやることは上記で開設した通りメリットも大きいので、PMO案件をやることになっても凹む必要はなにもありません。

しかし、転職活動中でやりたいことがあるならば、まずはやりたいことができる求人を見つけることが重要です。

では求人票の中身をきちんと見極めるにはどうしたらよいか?

最も効果的な方法は、コンサルに特化した転職エージェントに無料登録して教えてもらうことです。

彼らはコンサルファームへの転職支援実績が豊富にあるので、求人票に書かれている内容の建前の部分だけでなく、本音まできちんと見極めることができます

「これはこう書いていますが、PMO系が多いです」のような話も聞くことができるでしょう。

別記事でコンサルに特化した転職エージェントの選び方を解説しているので、ぜひお読みください。

②コンサル転職検討中×やりたいこと不明確

転職活動中だけど、なんとなくコンサル気になっている程度という方もいるでしょう。

その方の場合、本当にコンサルにいくべきか?も含めて考えてみることをお勧めします。

もちろんコンサルを受けてみることは良いと思います。

私自身、コンサルでの経験がその後の社会人人生での基礎になっていることは日々感じています。

しかし、イメージとのギャップが大きいままだと、もし仮に入社できたとしても不幸になる可能性もあります。

コンサルを中心にしつつ他の業種への転職も支援している転職エージェントがありますので、是非活用してみてください。

コンサルと他の業界を相対的に見比べることで自分のやりたいことが見えてくるかもしれません。

別記事でコンサル中心の転職エージェントの選び方を解説していますので、ぜひお読みください。

③コンサル在籍中×やりたいこと明確

「コンサルに在籍中で、やりたいことが明確にある。しかし今はPMOばかりでつまらない」という方の場合、取れるオプションは大きく2つです。

  • 社内の別部署へ異動する
  • 別のコンサルに転職する

まず考えるべきは社内異動です。

内部にいることで得られる情報はケタ違いに多いため、まずは身近な所でやれるところがないか探すのが吉です。転職活動をするより遥かに深い情報を得られます。

この時、大前提として今のPMOの仕事できちんとバリューを発揮することが重要です。

なぜならPMOでの知見が今後やりたいことに活きることもありますし、そもそも今与えられている所で頑張れるか?というのも評価ポイントになるからです。

別のコンサルに転職する場合であっても、現在のPMOの仕事をきちんとやっているか否か?で転職のしやすさも変わります。

与えられた仕事を数年間頑張ってみる、というのは重要なことなのです。

その上で外部に転職することを考えているのであれば、是非コンサル特化の転職エージェントを活用してください。

選び方は別記事で詳しく解説しています。ぜひお読みください。

④コンサル在籍中×やりたいこと不明確

最後に「今コンサルにいるけど、明確にやりたいことがない。PMO案件ばかりでなんかつまらない」という方向けです。

この方は先ずはプロアクティブにPMO案件を徹底的に頑張ることをお勧めします。

正直、やりたいことが無い人にとって、コンサルファームは優しい環境ではありません

自分のキャリアは自分で切り開く必要があります。

この記事で開設したように、PMOもやりこんでいくことで道が見えてくることもたくさんあります。

やりたいことが明確にないのであれば、まずはPMOのプロとしての腕を磨きましょう。

逆に自発的に活動していかないと落ちこぼれるリスクもあります。

「自分、もしかしたら推しこぼれているかも?」と思った方は、別記事で落ちこぼれコンサルについて解説していますので、併せてお読みください。

「コンサルってPMOばかり」への不安と対処法を総括!

最後にこの記事のまとめです。

  • イメージだけだとPMOはつまらなく感じやすいが、PMOはやってみると面白くなるポイントがある
  • PMOは専門性が高く、市場規模も大きいため積み上げて行けば立派なキャリアに
  • PMO以外に関心がある場合も、合意形成のノウハウを身に着ける意味でPMO経験はキャリアにプラス
  • ①コンサル転職検討中×やりたいこと明確の場合、求人票レベルで中身をきちんと見ることが重要
  • ②コンサル転職検討中×やりたいこと不明確の場合、コンサルがそもそも良いのか?から考え直すのが吉
  • ③コンサル在籍中×やりたいこと明確の場合、今のPMO案件を全力でやりつつ、社内異動から検討
  • ④コンサル在籍中×やりたいこと不明確の場合、まずはプロアクティブに自分のキャリアを作ることを意識。PMOを極めるのも良い

最後までお読みいただきありがとうございました。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次